サブとしてためていたANAのマイレージがそこそこたまったので、この際使ってしまおうと思った。ちょうどANAの
キャンペーン中で、韓国、
中国、台湾路線は2割引のマイルで行けるということでさぁどこへ行こうかと考えたんだが、空席を検索してみると候補はかなり絞られた。具体的には上海と広州。広州はそこから陸路で香港を目指せる。どちらにしようか迷ったが、香港は金を払っても行きたいと思うが上海はどうかなぁと思ったんで、ただなら上海の方にするかということで上海に決定。上海に賭場はない。賭博抜きの海外旅行は実は生まれて初めてだったりする。
チケットは羽田−関西−上海(浦東)、上海(浦東)−成田という行程。羽田−上海(虹橋)を使ってみようかと思ったんだが、この路線はキャンペーン対象外だとのことで断念。
※上海には2つ空港があって、国内線中心で市街地に近い虹橋と、国際線中心で遠くにある浦東。羽田と成田の関係に似ている。
まずは羽田から関空へ。関空で飛行機を降りて、出国手続きをして搭乗
ゲートへ。関空ってすごく歩かされるのね。1.5キロくらいは歩かされた気がするが、搭乗してみればさっき羽田から乗ってきたのと全く同じゲートに全く同じ飛行機。席が2つ後ろになっただけ。免税店で「白い恋人」が買えたからまぁ良しとするけど。
久しぶりに日系航空会社の国際線に乗った。機内のモニターで笑点とかヘキサゴンが見られるのは日系ならではだろう。今回は機内がガラガラだったんで、嫌な客とかに出会わなかったのは幸いだった。
笑点で楽太郎師匠が座布団10枚獲得したのを見届けると、上海浦東国際空港に到着。
中国の通貨は人民元(RMB)。1RMBは約15円。なお、現地ではRMBを表すのに¥マークも使われている。元と円、そしてウォンは同じ語源だと聞いたことあるんだけど本当かね?
まずは市内に出よう。ここ浦東からはリニアモーターカーで市内に出られる。といっても市内のど真ん中に出るわけではなく、郊外の龍陽路というところまで行って、そこから地下鉄に乗り換える必要がある。成田から西船橋あたりまで行って乗り換えるようなものか。チケットは50RMB。チケットを買って、荷物チェックを受けてから改札を通る。改札を通るとそこが待合室で、勝手にホームには行けないようになっている。で、問題は待合室がとても寒いこと。何しろ吐く息が白い。暖房ないのか?
ようやくリニアに乗り込む。車内は3人掛けのシートが通路を挟んで両側にある。肘掛はなく、3つの椅子が隙間なく並んでいる。もう少しゆったり作りゃいいのにと思うんだが。人民は乗車時からもうハイテンションで騒いでいる。何がそこまでさせるんだろうか。
出発するとあっという間に加速して、最高時速431km/hに到達。ただし最高時速を出しているのは正味1分あるかどうかで、その後減速している時間の方が長い。あと、感想としてはかなり揺れる。リニアってもっとスムーズに走るもんだと思っていたんでこれは意外。それからカントがきつい。そりゃまぁ新幹線の1.5倍近いスピードで走るわけだからそのくらいしないとカーブを曲がりきれないんだろうけど。この2つが合わさって、車内でコーヒーとかのんびり飲んでくつろぐことは出来ないと思う。そんな暇もないけど。
空港を出発してたった8分で40キロくらいを走って龍陽路に到着。ここからは地下鉄で市内に出るわけだが、まずは「交通カード」を買おうと思った。これは香港のオクトパスほど便利ではないが、上海の交通機関のほぼ全てで使えるカード。最近アジア各国でこの手のカードが導入されているが、上海ではタクシーでも使えるらしい。で、駅の窓口に行ってカードを買おうとすると返ってきた言葉は「没有」。ちなみに「メイヨー」と
発音する。ああ、中国に来たんだねぇ。どこで売ってるとか、どうしたらいいとかそういうのは一切なし。ただひたすらに「没有」を繰り返す。かつて中国では、
買い物に行って店員が商品を持ってくるのが面倒だとか、飯を食いに行って作るのが面倒なものを注文してしまった時とか、そういう時は全て「没有」で済ますのが日常だったらしい。要するに社会主義の悪しき弊害で、物が売れようが売れなかろうが自分の給料には関係ないので面倒なことはやらん、と。それが未だに生き残っていたとは。
普通に切符を買っても良かったんだが、切符売り場は長蛇の列、いや列じゃなくて人だかり。人民は並ぶということが出来ないので、我先に券売機に殺到する。仕方ないのでタクシーで
ホテルまで向かう。
いつもの
旅行ならホテルの予約なんぞしていかないのだが、今回は旧正月のまっただ中(2/7が旧暦の元旦)ということでホテルを予約しておいた。安いホテルなのでホテル名を言ってタクシーの運ちゃんに通じるようなところではない。地図を見せると、しばらく考え込んだあげく走り出した。だいたいこの辺かというあたりに来たのだが、ホテルが見つからない。ようやく見つかると、運ちゃんは我がことのように喜んでくれた。中国にもちゃんといい人いるじゃない。
ホテルは某日系予約サイトで上海最安値だった宿。1泊138RMB。そんなところだから僻地にあるのかと思いきや場所は意外に便利なところで、上海最大の繁華街である南京東路から歩いて10分ほど。室内もバスタブがないことを除けば日本の安いビジネスホテル程度でさほど不便はない。ただ、バスタブがないのにバスフォームがあるのは謎だったが。
荷物を置いて、とりあえず南京東路に出かけてみると人多すぎ。そりゃもううじゃうじゃと人民が歩いている。人の多さに疲れたのと小腹も空いたので、とある店に入って揚州炒飯を注文した。・・・何これ。具は卵とおそらく冷凍もののグリーンピースと人参だけ。味付けは塩のみか? しかも油でベチャベチャ。これを揚州炒飯と呼んでよいのか? 香港・繼L酒家の揚州炒飯とはディープインパクトとキングフラダンスくらいの差がある。まずっ。というわけで炒飯を残して店を出る。
相変わらず人が多い南京東路から、歩いて外灘へ向かう。外灘というのは上海市内を流れる黄浦江の西側に沿った地域のことで、川沿いにかつての租界時代に立てられた古い建物が並んでいる。川の向こう側は浦東といい、近年開発された高層ビルが立ち並ぶ地域。その高層ビルを眺められる場所でもある。
で、川沿いに遊歩道があるのだが、そこへ行くには南京東路から地下道を渡る必要がある。その地下道の入り口には人民が殺到している。その人民の群れに割って入って行く勇気がない、というよりそんなところに入って行ったら圧死するんじゃないかと思うくらいの人がいる。横に一人警備員が立って、「あっちの入り口も使え」みたいなことをアピールしているが人民は誰も言うことを聞かずに地下道に殺到している。まぁどうしても行かなきゃならん場所でもないしどうしようかな、と思いつつ数メートル先にある「あっちの入り口」を見てみると、ほぼ無人。あのなぁ、もうちょっと頭使えよ人民。

で、ようやく遊歩道に出てみると、人多すぎというレベルじゃない。一昔前のダービーの日の府中ですか?というくらい。全然「遊歩」できない。しかも人民は前から来る人をあまりよけない。下手すりゃそのままぶつかってくる。この人たちに囲まれてあと4日も過ごさなきゃならんのか? なんかもう帰りたくなってきた。
その後外灘の遊歩道から外れてふらふらと散歩し、そのままホテルに戻る。晩飯どうしようかと思ったが、外に出るのが面倒になったのでホテル近所の地元系コンビニでカップラーメンを購入。カウンターで豆食いながら接客するという日本では信じられない状態のこのコンビニ、ラーメンを買ったので「箸ちょうだい」というと「没有」と一言。結局買ったラーメンは無駄になってしまった。そのまま晩飯も食わずに就寝。疲れた・・・帰りたいよ・・・。